お祭りの金魚で考えさせられたこと

今回は入院・出産の話とズレますが…


日曜日に近所の神社でお祭りがあり、ダンナと母が息子を連れていってくれました。

こじんまりとした神社で普段はほとんど人がいませんが、祭りの日はいくつか屋台も並び、おみこしも出て楽しげな雰囲気に包まれます。


きっと去年よりも楽しんでいるだろうなぁと微笑ましく想像していたのですが、送られてきた写真を見て固まりました。


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金 魚 す く い や っ た の !?


どうやら息子がやりたいと大騒ぎして収拾がつかなくなり、仕方なくやらせたということらしいのです。

そして上手にすくえなくて大泣きし、大きめの金魚をもらったようです。


そうだよね、金魚すくいって失敗しても1、2匹もらえるんだよね。

…で、それどうするの?


ダンナもすっかり困り果てている様子でした。(おそらく私に怒られると思ったのでしょう・笑)

もらってしまったのならお家に連れていってあげて、と伝えました。


経験ある方も多いと思うのですが、夜店の金魚って弱りやすくてすぐに死んでしまうことが多いんですよね。

私も子供の頃にそうやって何度か死なせてしまって以来、お祭りで金魚すくいはやらなくなりました。


あの時もそれなりに悲しい思いをしたけれど、今回は自分の時以上に悩みました。


もしかしたら、これが息子が初めて対面する死かもしれない。

悲しむだろうか、理解できるだろうか。

不安でした。


まずは死なせてしまわないようにするのが一番と、ネットで情報を集めました。

カルキ抜きと塩水浴をやってあげるとよいと知り、ダンナに連絡。


何とか生き長らえてほしい(息子に死ぬところをみせたくない)と願いながら一晩過ごしました。

がんばってくれたら本格的に飼おうと、夜中までスマホで飼育用品を探したりもしました。


結果、金魚は2匹とも亡くなってしまいました。

大きい金魚はその日のうちに。

元気そうに見えた小さい方も、朝には死んでしまったとのことでした。


夜に死んでしまった金魚は息子の目に触れる前に片付けたようですが、小さい金魚の死は、朝息子自ら見つけたそうです。


「ぽにょ、死んでるー!!」と言ったとか。


息子が死んでいるという単語を知っていたことに驚きましたが、よく考えると彼の大好きなポニョにもトトロにも「死んじゃった」というセリフが出てきます。

本人がどこまで理解しているのかは分かりませんが…。


朝の時点では、「2匹とも死んじゃったね」とあっさりしていて、そのまま保育園へ向かったそうです。

その後母とメールでやり取りし、もしまた金魚について聞かれたら


「死んじゃったからさよならしたよ、海のママのところに帰ったよ」


と説明してもらうことにしました。

実際は金魚は海ではなく土に還るのですが、息子がポニョと呼んでいたのなら、その方がイメージしやすいかなと考えたからです。


夜、しばらくは金魚のことなど忘れていたかのように見えたのですが、突然「はっ!きんぎょ!」と言い出した息子。

母の「海に帰ったよ」に納得したのかは分かりませんが、それ以降は何も言わなかったそうです。


これで一連の金魚の話は終わりです。


上記は全てダンナと母からの伝聞です。

私は入院中でそばにいてあげられなかったので、実際どの程度息子がショックを受けるのかが分からず相当うろたえてしまいました。

聞く限りでは案外平気なようでしたので杞憂だったのかなと思っています。


でも今後は息子も賢くなって、もっと難しい話題も出てくるんだろうなぁ。

その時はしっかり寄り添って一緒に考えたいです。


親も日々是勉強、ですね。